【侵攻1年】空きテナントに続々と進出 制裁下のロシア経済で増す“中国の存在感”
朝日[2023/02/26 23:30]
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000289241.html
https://youtu.be/PJ7DCSNT-Q4?t=255
https://i.ytimg.com/vi/PJ7DCSNT-Q4/sddefault.jpg
https://i.ytimg.com/vi/PJ7DCSNT-Q4/maxres2.jpg
(略)
制裁は、長期的にはロシア経済にダメージを与えているものの、すぐに戦争を断念させるまでには至っていません。実際、モスクワの暮らしには、どんな変化が出ているのでしょうか。21歳の大学生に普段の買い物の様子を撮影してもらいました。まずは大好きだというヨーグルト。
(大学生(21))「私が一番好きなのはこの商品です。でもすごく高くなりました。以前は50?60ルーブル(約90?108円)今は77ルーブル(約139円)です。」
ヨーグルトは以前よりも値上がり。次に、バター。
「私はこれが好きです。脂肪分も成分も良いし味も良いです。値段は198ルーブル(約356円)ですがこのバターにしては高いです。数カ月前は100ルーブル(約180円)くらいで買えたからです。」
バターも値段が上がっていました。一部、 値上がりしたものもありましたが、店内はさまざまな商品で溢れていました。西側のメーカーが撤退しても、必要なものは一通り揃っているようです。
「“コカ・コーラ”の代用品はたくさんあります。全部似ていて値段もほぼ同じです。これは“コーラ・チェルノゴロフカ”で、値段は手ごろだし味も“コカ・コーラ”に劣りません。」
モスクワ市民に、経済制裁の影響について聞いてみると—。
「個人的には生活がものすごく悪くなったとは感じません。つまり私は大丈夫です。」
「閉店したところがあります。でも私たちには強い精神がありますから。」
制裁が十分な効果をあげていないように見えるその背景には、ある国の存在が指摘されています。こちらはモスクワにあるショッピングセンター。去年8月の映像では、西側ブランドの店舗が撤退し、案内板にはたくさんのバツ印がつけられていました。再び訪ねてみると、そこを穴埋めするかのようにー。
「新しくオープンした中国のスポーツウェアのお店です。」
新たに出店していたのは、中国のブランド、さらにこちらも—。
「こちら中国のスポーツ用品店です。まもなくグランドオープンと書かれています。」
今、ロシアでは、西側企業が撤退したその空白を、急速に中国の企業が埋めています。
「電器ショップですが、携帯電話の売り場はほとんどが中国製です。こちらも中国製、こちらも中国製。こちらもですね。さらにこちらも中国製です。」
各国がロシアへの輸出額を減らす中、実は中国は侵攻前よりも、さらに輸出額を増加させています。中国の存在感は、自動車産業でも—。
「モスクワ郊外にあるベンツの工場です。ロシアの企業が買い取り、今後は中国車を製造するとみられています。中国の国産車、紅旗(ホンチー)を製造するとみられています。」
侵攻後、メルセデス・ベンツなど、西側の自動車メーカーが相次ぎ、撤退を表明。ロシアの新車市場でシェアを伸ばしているのは、やはり中国です。この1年で、ヨーロッパメーカーが27%から6%に減らした一方で、中国メーカーは10%から38%に激増しています。
「中国製のタクシーです。これも中国車のハヴァルがタクシーとなっています。」
西側の自動車メーカーが撤退し、今後の整備や修理のことを考え、中国車を選ぶ人も多いようです。
Q. 中国の車ですか?
(中国車のタクシー運転手)「素晴らしい車だね。今は中国製のものが一番多いです。中国製はとても品質が高く便利で乗り心地が良いです。」
22日、プーチン大統領は、モスクワを訪問中の中国の外交トップ、王毅政治局委員と会談。習近平国家主席のロシア訪問を要請するなど、さらなる関係強化を確認しました。
「まもなくオープン予定の中国のビジネスセンターです。ロシアと中国の経済の交流拠点になると言われています。」
すでに高級ホテルが営業を開始。中国からのビジネス客などを受け入れる準備が進んでいます。
「すごい豪華です。去年の10月にオープンしたということですが、豪華ですね。」
全340室で、そのうち、スイートルームは39室あるそうです。敷地には中国式の庭園まで設けられていました。
Q. 宿泊客は主に中国人ですか?
(ホテルの従業員)「いろいろですが、中国の領事や外交官の方々がきます。」
ロシアと中国の経済的な結びつきが増々強まる中、経済制裁はどこまで効果を発揮できるのでしょうか。アメリカのバイデン政権は、24日、ロシアに対する追加制裁を発表。今回は“制裁逃れを手助けしている”として中国を含む、およそ90の企業も禁輸リストに加えられました。
【動画】侵攻1年 空きテナントに続々と進出 制裁下のロシア経済で増す「中国の存在感」 中国車のタクシー運転手「素晴らしい車」 [ガムテ★] (95)
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朝日[2023/02/26 23:30]
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000289241.html
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(略)
制裁は、長期的にはロシア経済にダメージを与えているものの、すぐに戦争を断念させるまでには至っていません。実際、モスクワの暮らしには、どんな変化が出ているのでしょうか。21歳の大学生に普段の買い物の様子を撮影してもらいました。まずは大好きだというヨーグルト。
(大学生(21))「私が一番好きなのはこの商品です。でもすごく高くなりました。以前は50?60ルーブル(約90?108円)今は77ルーブル(約139円)です。」
ヨーグルトは以前よりも値上がり。次に、バター。
「私はこれが好きです。脂肪分も成分も良いし味も良いです。値段は198ルーブル(約356円)ですがこのバターにしては高いです。数カ月前は100ルーブル(約180円)くらいで買えたからです。」
バターも値段が上がっていました。一部、 値上がりしたものもありましたが、店内はさまざまな商品で溢れていました。西側のメーカーが撤退しても、必要なものは一通り揃っているようです。
「“コカ・コーラ”の代用品はたくさんあります。全部似ていて値段もほぼ同じです。これは“コーラ・チェルノゴロフカ”で、値段は手ごろだし味も“コカ・コーラ”に劣りません。」
モスクワ市民に、経済制裁の影響について聞いてみると—。
「個人的には生活がものすごく悪くなったとは感じません。つまり私は大丈夫です。」
「閉店したところがあります。でも私たちには強い精神がありますから。」
制裁が十分な効果をあげていないように見えるその背景には、ある国の存在が指摘されています。こちらはモスクワにあるショッピングセンター。去年8月の映像では、西側ブランドの店舗が撤退し、案内板にはたくさんのバツ印がつけられていました。再び訪ねてみると、そこを穴埋めするかのようにー。
「新しくオープンした中国のスポーツウェアのお店です。」
新たに出店していたのは、中国のブランド、さらにこちらも—。
「こちら中国のスポーツ用品店です。まもなくグランドオープンと書かれています。」
今、ロシアでは、西側企業が撤退したその空白を、急速に中国の企業が埋めています。
「電器ショップですが、携帯電話の売り場はほとんどが中国製です。こちらも中国製、こちらも中国製。こちらもですね。さらにこちらも中国製です。」
各国がロシアへの輸出額を減らす中、実は中国は侵攻前よりも、さらに輸出額を増加させています。中国の存在感は、自動車産業でも—。
「モスクワ郊外にあるベンツの工場です。ロシアの企業が買い取り、今後は中国車を製造するとみられています。中国の国産車、紅旗(ホンチー)を製造するとみられています。」
侵攻後、メルセデス・ベンツなど、西側の自動車メーカーが相次ぎ、撤退を表明。ロシアの新車市場でシェアを伸ばしているのは、やはり中国です。この1年で、ヨーロッパメーカーが27%から6%に減らした一方で、中国メーカーは10%から38%に激増しています。
「中国製のタクシーです。これも中国車のハヴァルがタクシーとなっています。」
西側の自動車メーカーが撤退し、今後の整備や修理のことを考え、中国車を選ぶ人も多いようです。
Q. 中国の車ですか?
(中国車のタクシー運転手)「素晴らしい車だね。今は中国製のものが一番多いです。中国製はとても品質が高く便利で乗り心地が良いです。」
22日、プーチン大統領は、モスクワを訪問中の中国の外交トップ、王毅政治局委員と会談。習近平国家主席のロシア訪問を要請するなど、さらなる関係強化を確認しました。
「まもなくオープン予定の中国のビジネスセンターです。ロシアと中国の経済の交流拠点になると言われています。」
すでに高級ホテルが営業を開始。中国からのビジネス客などを受け入れる準備が進んでいます。
「すごい豪華です。去年の10月にオープンしたということですが、豪華ですね。」
全340室で、そのうち、スイートルームは39室あるそうです。敷地には中国式の庭園まで設けられていました。
Q. 宿泊客は主に中国人ですか?
(ホテルの従業員)「いろいろですが、中国の領事や外交官の方々がきます。」
ロシアと中国の経済的な結びつきが増々強まる中、経済制裁はどこまで効果を発揮できるのでしょうか。アメリカのバイデン政権は、24日、ロシアに対する追加制裁を発表。今回は“制裁逃れを手助けしている”として中国を含む、およそ90の企業も禁輸リストに加えられました。